税務調査における立証責任と説明義務③
税務調査における「立証責任」は、原則として国税側にあるということを解説してきました。 一方で、実務上の疑問点として、税務調査において「納税者にはどこまでの義務があるのか?」いわゆる説明義務の範囲があり、理解が難しい論点でもあります。 本稿では、税務調査において納税者が負う説明義務と、国税側が負う立証責任の分岐点について解説します。 国税と納税者の各責任・義務を分類してみましょう
税務調査における「立証責任」は、原則として国税側にあるということを解説してきました。 一方で、実務上の疑問点として、税務調査において「納税者にはどこまでの義務があるのか?」いわゆる説明義務の範囲があり、理解が難しい論点でもあります。 本稿では、税務調査において納税者が負う説明義務と、国税側が負う立証責任の分岐点について解説します。 国税と納税者の各責任・義務を分類してみましょう
前回の「税務調査における立証責任と説明義務①」において、税務調査における立証責任は、原則として国税側にある、と解説しました。 一方で、税務調査において納税者が負う責任・義務がないわけではありません。 今回は、納税者が負う「説明義務」について解説します。 納税者には受忍義務がある 「税務調査における立証責任=国税にある」と結論だけ知ると、「立証責任は税務署にあるのだから、納税者としては自分が […]
税務調査において、「立証責任」が国税側と、税務調査を受けている被調査対象者=納税者のどちらにあるのかが問題になることがあります。 また納税者としては、帳簿書類等を提示・提出しなければならないとする受忍義務がある以上は、何らかの責任・義務があると解釈されることから、税務調査においては実務上、「立証責任」と「説明責任」が混在して考えられがちです。 本稿では3回に分けて、「税務調査における立証責任 […]