立証責任

重加算税の論点を全整理・解説

 税務調査では、どんな税目であっても論点となる「重加算税」ですが、その法律要件(国税通則法)・事務運営指針(通達)、そしてその解釈、さらには実務的な対応については理解されていないことが多く、また深く学んでみると意外にその判断は難しいことがわかります。  本稿ではシリーズ(連載)で、「重加算税」について体系的かつ網羅的に解説します。 なお、重加算税の賦課要件の前提となる「過少申告加算税」については、 […]

重加算税の論点を全整理・解説

 税務調査では、どんな税目であっても論点となる「重加算税」ですが、その法律要件(国税通則法)・事務運営指針(通達)、そしてその解釈、さらには実務的な対応については理解されていないことが多く、また深く学んでみると意外にその判断は難しいことがわかります。  本稿ではシリーズ(連載)で、「重加算税」について体系的かつ網羅的に解説します。 なお、重加算税の賦課要件の前提となる「過少申告加算税」については、 […]

過少申告加算税の論点を全整理・解説

 税理士・会計事務所職員にとって、実務上絶対に理解しておかなければならない「加算税」ですが、その法律要件(国税通則法)・事務運営指針(通達)、そしてその解釈、さらには実務的な対応については理解されていないことが多く、また深く学んでみると意外にその判断は難しいことがわかります。  本稿ではシリーズ(連載)で、「過少申告加算税」について体系的かつ網羅的に解説します(なお、本連載ではわかりやすさを重視し […]

税務調査における立証責任と説明義務③

 税務調査における「立証責任」は、原則として国税側にあるということを解説してきました。  一方で、実務上の疑問点として、税務調査において「納税者にはどこまでの義務があるのか?」いわゆる説明義務の範囲があり、理解が難しい論点でもあります。  本稿では、税務調査において納税者が負う説明義務と、国税側が負う立証責任の分岐点について解説します。 国税と納税者の各責任・義務を分類してみましょう

税務調査における立証責任と説明義務②

 前回の「税務調査における立証責任と説明義務①」において、税務調査における立証責任は、原則として国税側にある、と解説しました。  一方で、税務調査において納税者が負う責任・義務がないわけではありません。  今回は、納税者が負う「説明義務」について解説します。 納税者には受忍義務がある  「税務調査における立証責任=国税にある」と結論だけ知ると、「立証責任は税務署にあるのだから、納税者としては自分が […]

税務調査における立証責任と説明義務①

 税務調査において、「立証責任」が国税側と、税務調査を受けている被調査対象者=納税者のどちらにあるのかが問題になることがあります。  また納税者としては、帳簿書類等を提示・提出しなければならないとする受忍義務がある以上は、何らかの責任・義務があると解釈されることから、税務調査においては実務上、「立証責任」と「説明責任」が混在して考えられがちです。  本稿では3回に分けて、「税務調査における立証責任 […]