みなし配当計算に係る条文の読み方に関する課税実務におけるポイント

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みなし配当計算方法に係る条文はカッコ書が多くて読みにくいです。ポイントを教えてください。
下記となります。

解説

(1) 按分割合に関するポイント
 カッコ書が多いため、下記にまとめて記載します。

○直前期末の資本金等の額と利益積立金額の合計額(税務上の簿価純資産価額)
 按分割合を厳密に計算するために、分配直前の簿価純資産価額で計算すべきものとなります。
 しかし、実務上、当該金額を厳密に計算することは不可能です。決算で確定している直前期末の簿価純資産価額を採用します。

(2) 留意点
 留意点は以下の2つです。

○分配日以前6か月以内に仮決算方式による中間申告書の提出があった場合
  …中間時の簿価純資産価額を採用します。
○前期末から分配までの間に、資本金等の額や利益積立金が増減した場合
  …増減後の数値を採用します。

 決算手続きを経ないと確定しない所得に基づく利益積立金額の増減は対象外となります。

(3) 資本金等の額がマイナスの会社の按分割合
 資本金等の額がマイナスの会社は、按分割合をゼロとして計算します。

○株主が会社に拠出した資本の額のうち株主返還部分…ゼロ
○利益の内部留保額の一部を株主に返還する部分…交付した金銭等の額

(4) 資本金等の額がプラスで債務超過の会社の場合
 資本金等の額がプラスで債務超過の会社は按分割合を1として計算処理します。

○株主が会社に拠出した資本の額のうち株主返還部分…交付金銭等額
○利益の内部留保額の一部を株主に返還する部分…ゼロ

(5) 通知義務
 按分割合は株主に通知します。株主は按分割合を用いて譲渡原価を計算します。按分割合の計算上生じた小数点以下3位未満の端数は切上げです。

 

【出典書籍】
Q&Aみなし配当のすべて
<ロギカ書房>

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