売主側で企業価値を予めなるべく引き上げたい場合の対処方法は何ですか?
下記となります。
目次
【解説】
売主の会社価値の引き上げ準備としては以下の方策が考えられます。
・純資産を厚くする。
純資産を厚くする、すなわち、内部留保を厚くするのは、中小・零細企業においては譲渡価格算定に純資産の考え方を重視するからです。
しかし、内部留保というのは一朝一夕に貯まるものではありません。また、税金を支払わなければ内部留保は絶対に貯まりません。例えば、法人顧問契約先とのヒアリング結果において「○年後に引退してこの会社を売却したい」と聞いた場合、速やかに極端な節税策は中止し、内部留保を貯めていく方向にシフトすべきです。
・オーナーの個人財産(貸付金、借入金、保険、自家用車等々)を処分する。
・株主名簿に瑕疵がないようにする。
・社内管理面を整備する(内部統制)。
・未払い残業代、紛争事案等の整備、コンプライアンスの徹底
・買主に税務メリットを享受させる。
(例)減価償却できる資産
繰越欠損金(欠損等法人に該当しないこと)
繰越欠損金(欠損等法人に該当しないこと)
【出典書籍】
Q&A「税理士(FP)」「弁護士」「企業CFO」単独で完結できる 中小企業・零細企業のための M&A実践活用スキーム
<ロギカ書房>
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