税務調査では、どんな税目であっても論点となる「重加算税」ですが、その法律要件(国税通則法)・事務運営指針(通達)、そしてその解釈、さらには実務的な対応については理解されていないことが多く、また深く学んでみると意外にその判断は難しいことがわかります。
本稿ではシリーズ(連載)で、「重加算税」について体系的かつ網羅的に解説します。
なお、重加算税の賦課要件の前提となる「過少申告加算税」については、「過少申告加算税の論点を全整理・解説」と題して、全12回にわたり解説していますので、そちらも併せてご覧ください。
第2回となる本稿では、税務調査で重加算税と否認指摘された場合、どのように対応・反論したらいいのかについて解説します。
目次
重加算税と指摘されたら調査官に問うべきこと
税務調査において重加算税と指摘された場合に、とりあえず調査官に「その根拠を聞く」ことが大事になります。これは、重加算税の課税要件を知っているか、詳しいかに関係なく、【とりあえず】調査官に問いただすことです。
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