オーナー個人財産の解消、会社への貸付金の解消方法③

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itoh

今回は、前回前々回に続いて「オーナー個人財産の解消、会社への貸付金の解消方法」について解説します。

【質問】

オーナー個人財産の解消、会社への貸付金の解消方法について教えてください。

【回答】

オーナー貸付金(社長借入金)はプレM&A時点で極力解消しておくことが望ましいです。オーナー個人財産はM&Aにおける譲渡価格算定上、マイナス査定になります。

解説

解消方法で考えられる事項は下記です。

○オーナーが会社に対し債権放棄する(会社にとっては債務免除)
○DES
○擬似DES(金融機関からの一時的預入スキーム含む)
○役員給与減額⇒減額分で徐々に精算
○生命保険解約金で返済
○代物弁済
○第二会社方式
○貸付金を親族へ贈与
○受益権分離型スキームによる圧縮後の元本受益権の贈与
○持分会社移行による貸付金減額スキーム(本書では説明割愛、問題点・リスク多し。詳細は拙著『Q&A 中小・零細企業のための事業承継戦略と実践的活用スキーム』(ロギカ書房)をご参照ください)

 通常の課税実務では、「○オーナーが会社に対し債権放棄する(会社にとっては債務免除)」と「○役員給与減額⇒減額分で徐々に精算」を併用する方法が一般的です。
 一気に解消する場合、○DESを選択することになります。
 以下では「○擬似DES」、「○代物弁済」、「○第二会社方式」「○受益権分離型スキームによる圧縮後の元本受益権の贈与」における留意点を列挙していきます。

 

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【出典書籍】
Q&A「税理士(FP)」「弁護士」「企業CFO」単独で完結できる 中小企業・零細企業のための M&A実践活用スキーム
<ロギカ書房>

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