税理士・会計事務所職員にとって、実務上絶対に理解しておかなければならない「加算税」ですが、その法律要件(国税通則法)・事務運営指針(通達)、そしてその解釈、さらには実務的な対応については理解されていないことが多く、また深く学んでみると意外にその判断は難しいことがわかります。
本稿ではシリーズ(連載)で、「過少申告加算税」について体系的かつ網羅的に解説します(なお、本連載ではわかりやすさを重視し、無申告加算税や加重部分の計算などはあえて省略しています)。
前回まで過少申告加算税を網羅的に解説してきましたが、第9回目の本稿では、「更正の予知」を争った判決・裁決を取り上げて解説します。
税務調査の途中で修正申告を提出した裁判
「更正の予知」をいつと判断するのかについては、多数の判決・裁決が存在するのですが、その中でも参考になるものを取り上げておきましょう。
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