2020年9月

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株式分配とみなし配当

株式分配とみなし配当について教えてください。 株式分配(適格株式分配を除く、所法25①三、法法24①三)については、下記の取扱いが原則です。 【解説】  株式分配とは、現物分配のうち完全子法人の発行済株式の全部を移転するものです。いわゆるスピンオフ税制といわれます。  現物分配法人とその株主との間で完全支配関係がある場合、これを適格株式分配といいます。  適格株式分配については、完全子法人の分配直 […]

会計人のためのExcel活用術(4)

 「貼り付け」も日常的によく使われている操作の1つです。  コピーの「Ctrl+C」とあわせて、「Ctrl+V」で覚えている方も多いでしょう。  今回と次回は、2回に分けて「貼り付け」について見ていきます。  会計データを加工する際によく使うのは、単純な「貼り付け(Ctrl+V)」よりも、「形式を選択して貼り付け」です。これを押さえておくと編集が楽になります。  「形式を選択して貼り付け」の基本的 […]

複雑化する小規模宅地の特例(貸付事業)

 相続開始直前に不動産を購入等して、小規模宅地を適用することによる「行き過ぎた節税」を防止するため、小規模宅地の特例の要件が複雑化しています。今回は貸付事業に絞って新たな要件を整理します。  被相続人や生計を一にする相続人の貸付事業の用に供されていた宅地については、小規模宅地を適用すれば、200㎡までは評価額が50%減額されます。貸付事業は、事業的規模でなくても、相当の対価を得て継続的に行っていれ […]

M&A

買主側での簡易的な投資レンジ(投資の許容幅)の決定方法

買主側で簡易的な投資レンジ(投資の許容幅)の決定方法はありますか? 下記の表が最も簡便的です。 【解説】  下記の表が最も簡便的です。  これに具体的な数値を当てはめていくだけです。  ベスト、ニュートラル、ワーストシナリオの三種を用意するのがよいでしょう。  なお、上記の表はファイナンスの観点からすると全く正しくありません。ファイナンスの考え方でいうと、×1年~×5年のC […]

M&A

第三者M&Aプロセスにおける初動

第三者M&Aプロセスにおける初動について教えてください。 通常、FAは下記の行動を起こします。 【解説】 ①初動ヒアリング  税理士はオーナー(買主株主)に対してM&A意向の確認のため初動で下記のヒアリングを実施します。 (初動ヒアリングのポイント)   ⇒「明確な」買収の目的   ⇒「現時点では幅広い」対象会社の事業内容   ⇒「現時点では幅広い」買収希望事業の […]

会計人のためのExcel活用術(3)

 「コピー」機能自体は基本中の基本操作です。  「Ctrl+C」のショートカットキーで覚えている方も多いと思います。  ですので、「コピー」機能の基本的な使い方を説明することはしません。  今回も「会計データを編集する」際に知っておくと役立つ「コピー」周りの機能をご紹介します。 (1)オートフィル機能  連続した値のコピーをしたいときに、もっともよく使われるオートフィルという機能があります。  た […]

国、地方公共団体等に土地を貸借している場合の評価

土地の賃貸借については、当事者の双方が個人や民間の法人ばかりではなく、相手方が国や地方公共団体などの公的機関である場合もあります。このような場合、相続税等の土地の評価はどのようになるのでしょうか。  まず稀に見受けられるのが地元の名士が地方公共団体等に土地を無償で貸している場合です。使用貸借なので原則更地評価となります。ただ、無償使用と言っても利用されている施設によっては、容易に返還されない場合も […]

M&A

不動産M&A の税目別採用パターン

不動産M&Aの税目別の採用すべきパターンについて教えてください。 不動産M&Aとみなし配当①、不動産M&Aとみなし配当②で、不動産M&Aにおける組織再編成とみなし配当が絡むケースについて、基本的な考え方を解説しました。本問は、不動産M&Aに関するタックスプランニングについて言及するにとどまり、みなし配当という本書の性格から外れます。興味のある方だけご覧くださ […]

会計人のためのExcel活用術(2)

 会計数値は表にすることがほとんどです。ですから、表の編集は頻繁に行われている操作かと思います。  今回は、この基本操作に少しだけ味付けさせていただきます。  こと、会計データを加工するときに、知っておくと便利なちょっとしたコツになります。 表編集のときに知っておくと役立つ知識  表に罫線を入れたり、数値項目を千円単位にカンマ区切りにしたり、合計欄に色付けしたり等々、一般的な、表編集の操作について […]

換価遺言が行われた場合の譲渡所得の課税

 近年は家族関係の変化、相続に関する関心の高まりから遺言書の作成が増加しています。実子がおらず、兄弟姉妹との関係も希薄な場合、生前関係があった第三者に相続財産の大部分、あるいは全部を遺贈するケースも見受けられます。また、受遺者のことを考え、遺言により遺言執行者を定め、相続財産を換価し、換価した金銭を遺贈することを内容とした清算型遺言(以下「換価遺言」といいます)も散見されます。  換価遺言が行われ […]